あれから6年6か月あまり


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2011年3月14日 朝日新聞 1面 
「大津波で壊滅的な被害を受けた宮城県名取市閖上(うりあげ)地区で、女性が道路に座り込んで涙を流していた=13日午前10時57分、恒成利行撮影」

この新聞の1面だけは捨てるわけにはいかなかった。

この写真の女性は、遠くに目をやり、
泣いている。

苦悩のあまり顔がゆがんでいる。

あれから、6年と6か月余り、
この女性は、今どんな暮らしをしているのだろうか。






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# by pokkapoka-2 | 2017-09-21 16:47 | Comments(0)

ぼくにとって、3・11

なんのきっかけだったのか、よく思い出せない。たぶん、近所のブックオフでたまたま目にした108円という値段にひかれて手に取ったのが、この文庫本だったと思う。

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『想像ラジオ』いとうせいこう 河出文庫

一度読んで、二度読んだ。

死者と共にこの国を作り直していくしかないのに、まるで何もなかったように事態にフタをしていく僕らはなんなんだ。この国はどうなっちゃたんだ。

あの「東日本大震災」をテーマにした作品で、生者と死者との物語が、ぼくを引きよせて離れない。

ぼくは、別にあの災害で自分の身内に犠牲者がいたわけでもなく、当然のことながら当事者でもない。

でも、なぜだろうか。それは、ぼくにとって、亡くなった母は依然としてぼくのなかに生きているように感じるし、亡くなったあの人は、まだこの土地のどこかで生きているような気がするからだ。

死者とともに生きる…。あの日、大地が激しく揺れた時、生きた心地がしなかった。かの地では、多くの人が非業の死を遂げ、ぼくは生き残った。残されたものは、忘れてはならない、あの日のことを。


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# by pokkapoka-2 | 2017-09-20 22:40 | 日々雑感 | Comments(0)

やらなくてもいいこと


今すぐやらなくていいことを、バンバン引いていって、あとに残ったものからどうしても死ぬ前にやっておきたいことだけをするのです。

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『20代隠居 週休5日の快適生活』大原扁理 K&Bパブリッシャーズ 2015年4月

まったく、その通りだと思う。

大原さんは、続けていう。

そしたら、今夜いきなり死神が遊びに来ても、まいっか、とりあえず入れよ、と迎えられそうですね。

ぼくが、3・11から学んだことは、今ここにある日常が当たり前に思っているけど、それが明日も今日と同じようにあると限らない、ということ。生きているだけで、丸もうけ。確かなことはぼくは、今ここに生きているっていうこと。でも、だれもひとりで生きているわけじゃない。

だから生きている僕は亡くなった君のことをしじゅう思いながら人生を送っていくし、亡くなっている君は僕からの呼びかけをもとに存在して、僕を通して考える。そして一緒に未来を作る。死者を抱きしめるどころか、死者と生者が抱きしめあっていくんだ。
 
『想像ラジオ』(いとうせいこう 河出文庫)

明日、帰省する。今は亡き母の墓前に立ち、手を合わせるために。

ぼくたちは、死者とともに生きている。死者は、ぼくたちを通して生きている。




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# by pokkapoka-2 | 2017-09-16 11:45 | 日々雑感 | Comments(0)